多くの人達が家路に急ぐ中
私だけ雨に降られ
周囲の流れに少し逆らうように
庇の届く範囲の先端で立ち止まる

無表情に流れる後ろ姿の寂しさを少し感じた

::止めた風景::Ricoh caplio GX100::大阪梅田駅

他に誰もがする
当たり前の事を
するべきだと

価値の無い様に見える
一つ一つ毎日やっていることも
とても重要で想いを込めている場合がある

それが一つ一つ組上がって
成り立って居ることもある

「わからない」だけでは終わりません

::わからない::Ricoh caplio GX100::大阪梅田駅

そこだけみても
それだけみても
なにもみえない

そこらへん
どこらへん
な
かんじがいい

::そこらへん::Ricoh caplio GX100::大阪梅田駅

広い世界に居るはずなのに
それぞれの空間に身を寄せる

何でもある世界なのに
目が向くのは一部だけ

きっと

多くの人達が
それぞれ考えそれぞれ生みだし
大きな世界を築いてる
だからそれぞれ

::それぞれの::Ricoh caplio GX100::名古屋栄公園オアシス２１

幾重にも重なった下敷きの上を
見たくない文字を消すように
なぞらえる消しゴムの様に
それぞれの場所を歩いている

そんな姿も横から見れば
ただの風景

人それぞれどんな人も
自分の道を歩いている
それを見てみるか
見て見ぬ振りするかは
貴方次第

::重複レイヤーの姿::Ricoh caplio GX100::大阪梅田駅

どんなことにも
つながりがある

偶然のつなぎ目が
少し覗けるような所にも
つながりがある

ひっくりかえしてみると

様々な人と出会うことが嬉しく
自然と共感しあえる

不自然な事
あり得ない事も
みんな大きなつながりの中で
生まれてくる

一番の問題はその事を
理解しないことかもしれない

::つながりという理由::Ricoh caplio GX100::名古屋矢場町公園

自分の想いがどこかちっぽけに感じたりする
多重に人々が行き交う姿を見ながら
たくさんの想いがそこには有るはずだから
自分一人のことなんて本当に世界で米粒の様な物

そうなんだちっぽけな米粒なんだ
もし地球の様に大きな自分であったなら
きっと自分ではない大きな力の中で想いが
つかめないのかもしれない

米粒だから
こうやって一人で考え想いを巡らせられる
だから正直な自分で想いを告げれるのかもしれない
米粒な自分だからこそ

::米粒な想い::Ricoh caplio Gx100::名古屋駅地下街エスカ

入れ物に乗ると
どこか安心するのは
どうしてだろうか

流れる街並みを
凝視するわけでもなく
過ぎる駅を数える訳でなく
ぼんやりと眺める
客観的に見える現実世界からの
逃避だろうか

少し覗ける他人の営みを
見ながら自分の居場所を捜さないで良いからか
皆が同じ方向へ向かっているという
安心感からだろうか

とはいえなんかほっとする
そんな感覚はありがたい

::安心幹線::Ricoh caplio Gx100::大阪名古屋間のぞみ車中にて

全てを包み
何もかもがこの空の下にある

空の下ではちっぽけな者達が
自分自身の浮世絵に踊りつつ
価値を見つけ
葛藤の日々を暮らしている

そんな何もかもが空の下にある

空は何を見て何を感じるか
そんなことはナンセンスではあるのだけど

もし空が見ていたら
もし空が感じていたら
もし空が知っていたら

そう想いながら過ごすのも悪くない

何も言わない空

::何も言わない空::NikonF4::広島県呉市落走

遙か時を紡ぎ
円を描き重なる輪に
多くの人達が感動した

同じように
どんなに距離があろうとも
縁を画き重なる和
それはきっと
何よりも強く
何よりも感動的だと想う

そんな縁を紡ぎたい

::円を描き重なる縁::NikonF4::広島県呉市落走