現場監督F3くん
         with Nikon F3

 

 

 

 

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現場監督F3くん

通常仕事内での写真撮影は頑強広角カメラ「現場監督28」が定番なんだけど建物の1階から見上げて4階の外壁部分の写真などを撮らなければならないミッションなどが想定される。そこで今回登場したのは「F3くん」元写真部社長の机の中の眠れる獅子を起こしたのである。F3ノーマルファインダーに28-85mmのズームニッコールを装備た渋い奴だ。それに手持ちのAF70-210mmF4を持ち出すダブルズーム計画だ。

ニコンF3とは・・・
ニコンのプロ用カメラF一桁の三男坊。僕の持つF4くんのお兄さんだ。しかしついこの前まで現役のバリバリで弟F4の現役後退を見届けてしまうあたりかなりハッスルな水戸黄門みたいなカメラなのだ。しかもニコンのMF(マニュアルフォーカス)カメラの最後最強の砦と言うとてつもなく質実剛健なカメラである。

僕の立つここは広島県呉市のとある小学校。芸予地震での被災状況を調査するのが今日の僕のお仕事なのだ。幸い今日は第二土曜日なので校内には生徒はほとんど居ない。気持ちスケールダウンした小学校の空間は歩いていると僕の幼少時代を垣間見るような錯覚や逆に大人になってしまった自分の孤立感の様なものを感じさせられてしまう。・・・いけないいけないお仕事お仕事・・・。

ストラップ

実はこのF3くんにはストラップが付いてない。だから使っているとなで肩の僕でもストラップの有難みをヒシヒシと感じてしまった。黒板とスケールとメモ帳を持って歩き回るにはノンストラップ(?)のF3くんは確実に片手を占拠するので凄まじく不便で重く感じてしまう。高い場所で外に身を乗り出しながらの撮影にもストラップを手に巻けないので落ちやしないかハラハラどきどき怖さ倍増(←高所恐怖症)だった。やっぱり大切なんだねストラップは。(今更ながらしみじみ・・・)

AF(オートフォーカス)はやっぱり便利・・・でもMFで十分

今回の撮影目的は建築物の故障個所の状態を解りやすく写すことだ。だから決してアングルを探ってみたり背景を気にしてみたりなんて事はまったく必要ない。非常に寂しい事だ(バカ)。このお仕事は黒板に撮影個所と状態をチョークで書きながらそれを撮影個所に立てては撮り書いて立てて撮り・・・と淡々と撮り進むのがポイントなのだ。こんな作業にF3くんはもといMFは少々適さない・・・じゃなくてめんどくさい。やっぱりAFの方が遙かに楽ちんだ。
でもこんな状態で単玉でスッタモンダする事を思えばズームレンズはかなり有り難かった。3.5-4.5と暗めで結構ピントには気を使わされたけど便利にこしたことは無い。今回は1日に計約200枚位の撮影だったけど改めて痛感してしまった 。プロカメラマンの様に俊敏さや軽快性を求めるにはオートフォーカスとズームレンズはやっぱりありがたいなあ。でもまあ普段のカメラとして持つ僕は好きなカメラでのんびりやる方が大切なんでMFでいいんだけどね。

-2001.5.8